トージバ 野外塾「野塾」開校! 第一回「火」

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エネルギーの原点でしたが、近年は、焚き火禁止、
場所:わくわく西の城(千葉県神崎町)→発酵古民家「と〜じ舎」に変更になりました。
・火起こし(今回はきりもみ式のみ)
・火の話
・道具の話
・火起こしの道具造り
・火起こし実習
・起こした火を使って何か火についての話を聞いて、きりもみ式火起こし道具を作り、
酒粕酵母のパンやクッキーを焼きます。
講師:関根秀樹
講師プロフィール
1960年福島県石川郡生まれ。非常勤講師として和光大学では「火の人間史」と民族音楽。桑沢デザイン研究所ではプロダクトデザインの 「手で考える道具と技術」。多摩美術大学では「絵の具実習」を担当するフリーランスの研究者。理系文系芸術系を横断して研究分野は異常に 広く、全国各地で多彩なワークショップや博物館の立ち上げ、環境教育と結びついた村おこし、商品開発などを手がけている。水質汚染のない 染織技術の特許を持ち、「火起こし世界チャンピオン」でもある。著書は『縄文生活図鑑』『新版 民族楽器をつくる』『縄文人になる』『原始生活百科』『たくさんのふしぎ 火』『焚火大全』『宮沢賢治キーワード図鑑』(共著)ほか多数。
前日の3日(金)にと〜じ舎にて講師の関根さんを囲んで交流会を行います。
参加費無料、一品持ちよりで行います。と〜じ舎の宿泊も可能です。
宿泊1000円、食事1食500円です。
参加予約は以下のフォームを記入の上、メールにてお申し込みください。
・参加人数(小中学生がいる場合はその旨お書きください)
・交流会 参加 参加しない
・宿泊 希望 希望しない
耕す
家も荒れていたが、田畑も荒れていた・・・、荒れるというのは正しくないかもしれない、ずいぶん自然に戻っていた、と言うべきか。
身の丈以上の茅やセイタカアワダチソウが生い茂っていて土地の全体像が見えない。まずは草を刈る。
生まれて初めてエンジン草刈機を使う妻。
自然農の本などを読むと、長く放置されいた土地ほど健全だ、という意味のことが書かれていることがある。
農薬や肥料などの「毒」が抜けて、自然の有機物が堆積し、分解され、豊かで柔らかい土を作っている、ということだ。
草だらけの土に鍬を入れてみると、なるほど、思った以上に柔らかい。
ミミズもたくさん出てくる。まずは、肥料無しでやってみよう、と思う。
こうした考えの延長には、なるべく耕さず雑草もとらずに作物を育てていく、「不耕起」という考えがある。
自然の環境と共に生き、食べ物を分けてもらう。そんな考えには強く共感する。
しかし実際に、草の生い茂る土地の前に立つとき、
私は、耕さずにはいられない。
自然の土そのままに種を蒔くのでは何かが欠けているように感じてしまう。
ひと鍬ひと鍬、大地に働きかける。土に自分のエネルギーを注ぐ。想いを込める。
それが耕すということかもしれない。
一つの儀式と言ってもいいかもしれない。
人間は自然を自分のものにしていくためのそんな儀式をたくさん持っている。
料理も、衣服の刺繍もそうだ。
物質的には必要がないはずなのに、大きな手間をかけて生活を彩る。
音楽や絵画やお話もそうかもしれない。
いや、じつは、
それは単なる思い込み、固定観念なのかもかもしれない。
この耕さなければ、という観念から自由になったとき、私たちに新しい豊かな生産の扉が開かれるのかもしれない。
格段に少ない労力で、私たちは食べ物を与えられるのかもしれない。
自然と溶け合えず、対立してしまう私たちが、無駄にあがいているのかもしれない。
う~む
ぐるぐる ぐるぐる ・・・
土を耕しながら 私の頭は 空転を続ける
いずれ 土が 答えを与えてくれるだろうか
耕すという瞑想、いや迷走のヒトコマ
玄